当サイトのサブタイトルにもある「リスクを極限まで抑えたお金の増やし方」ですが、「運営者の想い」というページも書かせていただいた通り、お金を増やす上で日本人の多くが心の奥底で最も重視しているポイントが「確実性」です。短期間で大きな利益をあげたいという表面的な欲がありながらも、実はお金が減ることを最も嫌います。つまり、リスクは極力減らし、確実にお金を増やしていきたいのです。そこで、お金を増やしていくにあたり、お金が減るリスクを極限までいかに減らすかについて、解説したいと思います。
リスクを極限まで減らすためには、絶対に押さえておかなくてはいけない3つのポイントがあります。これは、ビジネスで増やす場合、投資で増やす場合、いかなる方法でお金を増やす場合においても、共通して押さえておくべき重要なポイントです。
①確率が高い方法を選択すること
②確率が高い普遍的な根拠がある方法であること
③調査や試運転を徹底的に行うこと
それでは、この3つのポイントについて、ひとつずつ解説していきます。
まず1つ目の「確率が高い方法を選択すること」についてです。わかりやすい例として、FXなどの為替の例で見てみます。仮に、「円高相場が3日連続したら次の日も円高になる」というトレードロジックがあったとします(あくまでも仮の話です)。このロジックが、高い確率で成り立つものかどうかを、過去の相場を振り返って検証してみるのです。おそらく実際にこれを検証すると、このロジックは50%前後の確率でしか成り立たないのではないかと思います。なぜなら、円高か円安か、どちらに動くかは誰にも分かりませんし、たとえ円高が3日続いたからといって、その翌日も円高になる保証は全くありません。従って、これは確率が高い方法とは言えません。このように、過去のデータを検証した上でそのロジックが高い確率で当てはまるかどうかを判断し、確率が高い方法のみを選択するということです。当たり前のようですが、このような検証と確率の計算をせずにチャレンジしてしまう人も多くいますので、確率の計算を必ず自ら行うようにしてください。
次に2つ目の「確率が高い普遍的な根拠がある方法であること」についてです。1つ目の例で挙げた「円高相場が3日連続したら次の日も円高になる」というロジックは、おそらく確率が低いと考えられますが、仮にこれが確率の高いロジックだったと仮定しましょう(あくまでも仮の話です)。確率が高いというのは、過去の相場を検証し、高い確率でこのロジックが当てはまるという意味です。例えば、「円高相場が3日連続したら次の日も円高になる」という確率が90%という検証結果が出れば、これは高い確率と言えるでしょう。ここで重要になるのが2つ目のポイントで、なぜ90%もの高い確率でこのロジックが成り立つのかという根拠です。ここに根拠がなければ、たまたまそうなったとしか言いようがありませんが、根拠があれば、過去に限らず未来においてもそうなる可能性が高いのです。90%もの高い確率でそうなるのであれば、おそらく何らかの根拠があるはずですので、それを突き止めるのです。そして、その根拠が「普遍的」なものであることが重要です。一過性の根拠ではだめということです。例えば、総理大臣が消費税率引き上げに言及したから相場が円高に振れた、というような根拠であれば、これはその時だけの話です。確かに円高の根拠としては因果関係がありそうですが、普遍的ではありません。その時の財政状況などにも左右されますし、そもそも総理大臣がこのような言及をすること自体そう多くはありませんので、普遍的にいつもそうなるという根拠ではありません。このように、なぜそのロジックが高い確率で成り立つのかを考え、その根拠が普遍的なものであれば未来においても成り立つ可能性が高いため、この方法を選択する価値があるということなのです。
最後に3つ目の「調査や試運転を徹底的に行うこと」についてです。ここまで、1つ目のポイントで過去において高い確率で成り立つことを確認し、2つ目のポイントで普遍的な根拠があるから未来においても成り立つ可能性が高いことを確認しました。そして最後の3つ目は、本当に未来においても成り立つのかを検証するのです。具体的には、「円高相場が3日連続したら次の日も円高になる」というロジックを例にするのであれば、このロジックを実際に使用してテストをしてみるということです。FXの場合であれば、デモトレードと言って、実際のお金を運用するのではなく、架空のお金で練習をすることができます。これが、3つ目のポイントにある「試運転」に当たります。このデモトレードを利用して、実際にテストをしてみるのです。もしテストの結果、本当に90%の確率でロジック通りになるようであれば、このロジックを採用する価値はあるでしょうし、ロジック通りにならないようであれば、過去では成り立ったが未来では成り立たない、つまり実は普遍的ではなかったということになります。このように、実際にテストで確認をしてから、本番に移るのです。
以上のように、3つのポイントをしっかりと押さえるだけで、リスクを極限まで減らすことができます。例に挙げたようなFXのトレードロジックは世の中に数え切れないほどありますが、そのほとんどが3つのポイントのいずれかで脱落します。これが現実なのです。だからこそ、3つのポイント全てを通過したものこそ、チャレンジする価値のある、リスクを極限まで抑えたお金を増やす方法ということになるのです。
ここではFXの例を挙げましたが、投資の世界に限らず、リアルビジネスにおいても全く同じです。別の記事で、定食屋さんの売り上げをアップさせる方法について書かせていただきましたので、そちらを参考にしていただきたいのですが、その方法を使うと高い確率で売り上げがアップする(過去のデータからそう言える)、売り上げがアップするのには普遍的な根拠がある、試しにその方法を使ってみたら実際に売り上げがアップした、という3つのポイントの流れとなります。リアルビジネスの場合ひとつだけ難しい点が、FXのようなデモトレードができないということです。ですので、「試しにその方法使ってみる」ためには少し工夫が必要で、例えば友人や身内にお店に来てもらってメニューを見て注文してもらい、注文した料理の金額から売り上げを計算する(テストなので実際に料理は出さない)というような方法が考えられます。これが、3つ目のポイントにある「調査」に当たります。
このような徹底した確認作業を経て3つのポイントに合格したものは、実際にお金を増やすことのできる方法である可能性が非常に高いと言えます。ですので、あとは長い目で根気強く実践し続けることが重要です。途中で修正を加える必要が生じる場合もありますが、普遍的な方法を採用しているはずですので、基本的には続けることが大切です。これは、1つ目のポイントで説明した「確率」の話になりますが、確率というのは、回数を重ねれば重ねるほどその値に収束していくからです。コイントスをイメージしてみてください。3回トスして、表が2回、裏が1回出たとします。この結果から、このコインは66.7%の確率で表が出やすいと言っていいと思いますか?そうではありませんよね。トスした回数が3回と少なすぎるのです。1000回トスすれば、表も裏も、500回に近い回数になり、確率は50%ずつに収束してきます。決して、66.7%のような極端に偏った確率にはなりません。つまり、普遍的な根拠をもってその確率になることが確認されている事象なのであれば、回数を増やせば増やすほど、未来においてもその確率に収束するということです。サイコロも同じです。回数を増やせば増やすほど、それぞれの目が出る確率は、6分の1に収束していきます。逆に、あえて重心の偏ったサイコロ作り、80%の確率で6の目が出るように細工したとしましょう。細工して作る上で、6の目が80%の確率で出るように調整しているので、過去の検証においてはそうなると言えます(1つ目のポイント)。そして、重心を偏らせているという決定的な、普遍的な根拠があります(2つ目のポイント)。実際に100回サイコロを振って試してみたら、6の目が80回出たとしましょう(3つ目のポイント)。これで3つのポイントをクリアしましたので、あとは回数を重ねるのみです。これだけのデータが揃っていれば、回数を重ねることに対して、不安や抵抗はないかと思います。つまり、不安や抵抗なく自信を持って続けられるくらいまで、3つのポイントについて検証することが大事なのです。
お金を増やすためにどのような方法を取るかは人によって異なるかと思いますが、いずれの方法を取るにしても、3つのポイントを必ず丁寧に検証し、それにパスした方法にのみチャレンジし継続して欲しいと思います。リスクを極限まで抑えるために非常に重要なポイントですので、手を抜かず、徹底することで、必ずお金を増やすことができます。
お金が減るリスクを極限まで抑えたお金の増やし方
3つのポイント
①確率が高い方法を選択すること
過去データを検証しロジックが高い確率で当てはまるかを検証
②確率が高い普遍的な根拠がある方法であること
ロジックが高い確率で成り立つ根拠が普遍的なもかを検証
③調査や試運転を徹底的に行うこと
未来においても成り立つのかを検証
→3つのポイントに合格したものは実践を継続する