4つのお金の増やし方

知らないと失敗するお金の増やし方の基本


お金の増やし方を、ある考え方に基づき分類すると、4種類に分けることができます。それは、「ビジネスで増やす」「投資で増やす」「給料で増やす」「権利収入で増やす」の4種類です。

 

「ビジネスで増やす」とは、アフィリエイトやYouTubeなどのインターネットビジネス、転売やセミナー、コンサルティング、飲食店などのリアルビジネスを展開し、利益を得るという方法です。一般的に起業と言われるとリアルビジネスを連想する方が多いかと思いますが、インターネットビジネスも立派なビジネスであることに変わりありません。

 

「投資で増やす」とは、株、FX、ファンド、不動産、仮想通貨、バイナリー、ゴールドなどの投資商品にお金を投資し、運用益により投資したお金を増やしていく方法です。投資商品の種類は年々増え続けているのが現状で、これらを組み合わせた投資信託も人気を集めています。

 

「給料で増やす」とは、被雇用者としての給料でお金を増やす方法です。簡単に言うと、サラリーマンがこれに相当し、正社員に限らず、アルバイト、パート、派遣社員などもこれに含まれます。

 

「権利収入で増やす」とは、特許権、著作権などの知的財産を用いたライセンシングや、MLM(マルチレベルマーケティング)、FC(フランチャイズ)といった権利収入化を見据えたビジネスモデルなどのことを指します。

 

この分類方法は、「金持ち父さん貧乏父さん」の著者として有名なロバートキヨサキ氏が提唱する「キャッシュフロークワドラント」が基になっています。詳細に興味のある方は、「キャッシュフロークワドラント」という書籍が出版されていますので、ぜひ読まれることをお勧めします。同書では、4つの分類を「ESBI」と表現しています。

「E」とは、Employeeの略で、従業員を意味します。当サイトにおける「給料で増やす」に相当します。

「S」とは、Self Employedの略で、自営業を意味します。当サイトにおける「ビジネスで増やす」に相当します。

「B」とは、Business Ownerの略で、文字通りビジネスのオーナーです。当サイトにおける「権利収入で増やす」に相当します。

「I」とは、Investorの略で、投資家を意味します。当サイトにおける「投資で増やす」に相当します。

それでは、これら4種類のお金の増やし方は、どのような特徴を持っているのでしょうか?

まず「E」の「給料」ですが、時間をお金に替えるという特徴があります。ある決められた一定時間を会社に拘束されて労働し、その対価として給料を得ます。「時は金なり」とよく言われますが、まさに時をお金に替える手段であると言えます。ただし、よほどの高時給の仕事でない限りは、ESBI全ての手段の中で、最もコストパフォーマンスの悪い手段でもあります。

 

続いて「S」の「ビジネス」ですが、一言で言うと、権利収入の基盤を作ることを目的として自らビジネスを営む方法です。ここで重要なのが、単純にやりたいビジネスをやるとか、お金が稼げそうだからやるとか、そのような目的意識でビジネスをするのではないということ。お金を増やすことを真剣に考えるのであれば、「権利収入」に繋がるビジネスを展開することが極めて重要です。

 

次に「B」の「権利収入」ですが、自動的にお金を生み出す仕組みという特徴があります。これこそがビジネスの目指すべき終着点と言っても過言ではありません。先ほど「S」の説明で触れた通り、権利収入化を目指してビジネスを展開すべきであり、権利収入化に成功すれば、労働をほとんどする必要なくお金が増えていきます。イメージしやすいように、具体的な例を挙げましょう。例えば、飲食店を立ち上げて大繁盛店にし、2号店、3号店と店舗数を増やし、各店舗の運営を店長に任せ、自らは社長の座から退き会長となれば、労働をほとんどしなくてもお金が入るようになります。他の例としては、ネットショップを立ち上げ、売上が伸びてきたところで、仕入れ、受注、発送などの仕事を全て外注に出してしまえば、外注にかかる費用を経費として差し引いた残りの利益が、労働をしなくても入ってくるお金ということになります。これが権利収入と呼ばれるものです。

 

最後に「I」の「投資」ですが、お金を担保にお金を増やすという特徴があります。投資については理解しやすのではないかと思いますが、お金を使ってお金を増やしていきますので、当然ながらお金が減る、もしくはお金がなくなるというリスクを伴います。従って、確実にお金を増やすという視点に立つと、最も危険な方法であると捉えることもできますが、大切なのはリスクをいかにコントロールできるかということです。ハイリスクハイリターン、ローリスクローリターンという言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、ローリスクを保つことを大前提とした上で、リターンを可能な限り高める手段を探していくことが重要になります。

 

このように、世の中に無数にある「お金の増やし方」ですが、その性質、特徴に基づき分類すると、たった4種類に分けることができるのです。このサイトでは、それぞれの分類ごとにさらに詳しく解説をしています。まずは4つの分類について大枠を把握していただければ、各分類ごとの内容がより理解しやすくなりますので、確実にお金を増やすためにも、ぜひ何回か繰り返しお読みいただき、理解を深めていただければと思います。

<参考文献>

・ロバート•キヨサキ, キャッシュフロー•クワドラント, 2013

お金の増やし方は4種類に分類できる

①給料で増やす  ・・・時間をお金に替える

②ビジネスで増やす・・・権利収入の基盤を作る

③権利収入で増やす・・・自動的にお金を生み出す仕組み(ビジネスの終着点)

④投資で増やす  ・・・お金を担保にお金を増やす