ビジネスの種類

起業する前に絶対に押さえておきたいビジネス選びのポイント


ビジネスの種類と一言で言っても、世の中には数え切れないほどのビジネスが存在しますが、重要なことは、この数え切れないほどのビジネスをどのような切り口で分類し、その特徴を整理し、自分に合ったビジネスを選んでいくかということです。分類を適切に行うことで、自分のやるべきビジネスに、最短距離でたどり着くことができます。分類の方法にも、数多くの切り口が存在しますが、ここでは特に有効な分類方法を2つ紹介したいと思います。

 

まず1つ目は、リアルビジネスとインターネットビジネスに分類する方法です。リアルビジネスというのは、インターネット上で取り引きをするのではなく、現実の世界で取り引きを行うビジネスのことです。「起業する」と聞くと、まず思い浮かべるのが、このリアルビジネスではないでしょうか。具体的には、飲食店、物販店などの店舗型ビジネスをはじめ、対面型のコンサルティング業やセミナー業などもこれに相当し、挙げればきりがありません。一方、インターネットビジネスというのは、文字通りインターネット上で取り引きをするビジネスであり、ネットショップの経営などが代表的です。他にも、アフィリエイト、情報商材販売、転売、有料デジタルコンテンツの配信、各種クラウドソーシングなどもこれに相当します。

 

リアルビジネスの最大の特徴は、直接的な人との接触が必須であるということです。人と直接関わることが好き、話をすることが好き、人脈が広い、といった方には向いているビジネスです。ただし、大きな欠点として、時間的制約が生じますので、仕事をしたいときに自由に仕事をするというスタイルにはなりません。もちろん、将来的にリアルビジネスを権利収入化することは可能ですし、是非それを目指して欲しいのですが、ビジネスを立ち上げてはじめのうちは、時間的制約を受けながらの仕事になることは避けられません。ですので、好きな時間に自由に仕事をするというスタイルを求めたい方は、リアルビジネスは避けた方がよいかと思います。一方、はじめのうちは時間的制約を受けながら働くことを受け入れ、将来的に権利収入化を目指したいという想いがある方であれば、チャレンジしていただく価値は大いにあるかと思います。リアルビジネスの権利収入化については、別の記事で詳しく解説したいと思います。

>権利収入とは何かが分からない方はこちら

 

インターネットビジネスの最大の特徴は、リアルビジネスとは全く逆で、時間的制約がほとんどないということです。好きなときに、好きな場所で、パソコンとネット通信環境さえあれば仕事ができるということです。時間に縛られているサラリーマンが、最も憧れるビジネスと言ってよいかと思います。ただし、絶対に勘違いしないでいただきたい点があります。それは、「楽なビジネス」という意味ではないということです。リアルビジネスであれ、インターネットビジネスであれ、ビジネスとして展開し収益を上げていくためには、どちらも同等レベルの作業量と努力が必要です。インターネットビジネスは楽して稼げるという偏見をお持ちの方が時々いらっしゃいますが、それは間違いですので、誤解しないようにしてください。楽か大変かという話ではなく、あくまでもビジネスの性質として、時間や場所に制約があるかないか人との直接的関わりがあるかないか、という大きな違いがあるということです。この点をしっかりと理解した上で、ご自身にあったビジネスを選択していただきたいと思います。ちなみに、インターネットビジネスは、直接的な人との関わりをほとんど持たずにビジネスを展開することが可能ですが、積極的にリアルの世界で人と関わり情報交換をすることで、より大きく、よりスピーディーに、より最先端のビジネスを展開することが可能になりますので、そのあたりのバランス感覚も頭にいれていただけるとよいかと思います。また、リアルビジネスの説明でも書きましたが、インターネットビジネスにおいても、将来的には権利収入化を目指していただきたいと思っています。そのためにも、権利収入化に繋がるビジネスモデルであるか、権利収入化に繋げるためにはどのような方法があるかを事前に考え、そのプランを立てた上でインターネットビジネスに着手していただければと思います。

 

続いて、2つ目のビジネスの分類方法です。それは、依存型ビジネスと非依存型ビジネスです。依存型ビジネスというのは、独自の商品やサービスを持たず、世の中にある商品やサービスを仲介して提供するビジネスで、仲介業とか、代理店業といった表現がわかりやすいかと思います。ショッピングモールの経営、保険の代理店、インターネットでのアフィリエイトなどがこれに相当します。これに対し、非依存型ビジネスというのは、独自の商品やサービスを開発し、提供するビジネスです。いわゆるメーカーと呼ばれる企業のほとんどがこれに相当しますし、独自コンテンツを提供するセミナー業、オリジナルのソフト開発、個人店舗型の飲食店などもこれに相当します。

 

依存型ビジネスの最大の特徴は、オリジナル商品がいらないので、誰にでもすぐに始められるという点です。そのため、商品やサービスを開発すること自体に抵抗感のある方にはお勧めです。一方、世の中にある商品を仲介して販売するわけですから、世の中に無数にある商品の中から何を売るのか、そしてどのように売るのかが非常に重要となります。「商品の選定」と「販売の仕組み」です。扱う商品がオリジナルでない以上、この部分でいかにライバルに勝つかが重要であり、これを確立するまでに努力が必要ということになります。ただし、これを確立してしまえば、依存型ビジネスのメリットが活きてきます。つまり、商品選定の基準があり、販売の仕組みができているわけですから、流行り廃りに対応し、いくらでも扱う商品を乗り換えられるということです。オリジナルの商品であれば、売れなくなればまた新たな商品開発が必要になりますが、依存型ビジネスであればいくらでも商品の乗り換えが可能というのが最大のメリットかと思います。

 

非依存型ビジネスの最大の特徴は、オリジナルの商品やサービスを扱いますので、ライバルとの差別化や優位性を保ちやすいという点です。もちろん、どのようなオリジナル商品を開発するかによって、その優位性の程度は変わりますが、仲介業に比べれば圧倒的に優位であることに間違いありません。オリジナルの商品やサービスに関して、すでに何らかのアイデアがある方、新しいものを開発してみたいという意欲のある方、アイデアを生み出すこと自体が得意だという方には、非常に向いているビジネスだと思います。当サイトの「運営者情報」のページにも記載していますが、私自身、大手メーカーで商品開発の仕事に長年携わり、100件を大きく超える数の特許を出願してきた経験がありますので、私にとっては得意分野とも言えるビジネス形態です。ですので、オリジナル商品を開発するポイントについても別の記事で解説したいと思います。また、オリジナル商品を持つことの強みとしては、販売の部分を外注することも可能ということです。つまり、先ほど説明した仲介業を営む人に自分のオリジナル商品を売ってもらうという手段を取ることができます。そう考えると、依存型ビジネス(仲介業)は「販売のプロ」であり、非依存型ビジネスは「商品開発のプロ」と言うことができます。つまり、非依存型ビジネスは、オリジナルの商品やサービスの開発と提供に注力することができるのです。だからこそ、商品やサービスの開発自体に興味関心の高い方にチャレンジしていただきたいビジネスになります。

 

以上のように、ビジネスのタイプを分類する方法は無数にありますので、ここでは代表的な2つの分類について解説させていただきました。これら2つの分類方法は、どのようなビジネスに取り組むかを考える上で重要なポイントを押さえた分類ですので、どのように分類して考えたらいいかわからないという方は、ぜひこの2つの方法を使って考えてみてください。2つに分ける方法を2種類紹介しましたので、合計4通りのビジネスに分類されるかと思います。まずはこの4通りのうち、ご自身に最も合致するものはどれなのかを、ご自身の適性や人生設計など照合し、真剣に考えてみることをお勧めします。

ビジネス選びにおける有効な分類方法

①リアルビジネスとインターネットビジネス

・リアルビジネス:直接的な人との接触あり、時間的制約あり、将来的な権利収入化可能

・インターネットビジネス:時間や場所に制約なし、楽なビジネスではない

②依存型ビジネスと非依存型ビジネス

・依存型ビジネス:仲介業、すぐに始められる、商品の選定と販売の仕組みがポイント、商品の乗り換え可能

・非依存型ビジネス:ライバルとの差別化がしやすい、販売を外注可能、商品開発のプロ